米国、クリーン水素エネルギーの技術開発に集中

米エネルギー省(Department of Energy)は、次世代清浄水素技術開発プロジェクトを進める企業や機関に、計5250万ドルの基金を支援することを決めた。 支援金は今年6月、温室効果ガス排出削減のために米エネルギー省で発足したEnergy Earthshots Initiativeと31個の清浄水素技術開発プロジェクトを支援する。


米国は年間約1000万トンの水素を生産する。 水、天然ガス、バイオマス、石炭などの多様な物質に結合されている水素を分離してエネルギー源として使用するが、米国のほとんどの水素は天然ガス(改質水素)と石油(副生水素)で生産されている。 これによる炭素排出量が相当で、米国のクリーンエネルギー転換において低炭素水素生産経路(Pathway)の開発は必要な投資だ。

米国の水素経済転換プロジェクトは、米エネルギー省の主管で進められる。 今回の発表は、米エネルギー省傘下のEERE(Department of Energy Efficiency and Renewable Energy)が3600万ドル、FECM(Office of Fossil Energy and CarbonManagement)が1650万ドルを支援する。

EEREは清浄水素の生産及び貯蔵関連プロジェクト19個を支援する。 特に「水電解製造(水に電力を供給して水素を生産する環境にやさしい技術)の改善および組立簡素化による水素生産コスト削減」と「生物学的および電気化学的アプローチの水素生産」研究に集中する。 効率性および耐久性が強化された燃料電池発電モジュールおよび部品開発、水素生産経路、水素供給網および燃料普及技術、水素エネルギー貯蔵技術、燃料電池システム性能および費用評価のための分析研究などがこれに該当する。

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